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サイレントヒル 駅前系が嫌いな人に強くお勧め

[富士急ハ○ランド世界最長お化け屋敷]を完全映画化、みたいな映画でした。

前に一度だけゲーセンでプレイした事があって、三角マンに追い詰められて進退窮まったら、画面が勝手にオーバーラップしてプレイヤーが助かったのはいいけど訳が分からん…というのが大変良く再現されてて、前半は「追われる→休息→追われる→休息…」の繰り返しでお話の方はトンと要領を得ないんですが、役者を感じさせない怪人たちと、ブキミCGとヌルヌルした音響で気持ち悪さがタダ事じゃないので、繁華街のキタナイ便所とかゴキブリとか酔っ払いとか宗教勧誘とか、そういう駅前系が嫌いな人に強くお勧め。

ストーリーの解説は端折りますが、ゲームファンにもそうじゃない一見さんにもガッチリ喰い付かせる前半の[隠れんぼ+鬼ごっこ編]において見せ場スイッチの入ってない休息時では濃霧と灰景色で視界の隅がはっきり解らないゴーストタウンが白く美しく、此の世ならざる深山幽谷の別世界を構築。対比として出てくる現実の風景との違いは見事で、美術とCGが解りやすいとこだけじゃなく縁の下でもよく頑張ってます。

ゲーム原作ではどうなってるか知りませんけど後半の解決編は虐げられた悪が狂った偽善に復讐する「勧悪懲偽善(今作った単語)」なところが、ほんとはこうなる筈だった「東映デビル●ン」みたいで、そういえば主人公の子役の悪い人格の見せ方がちょっとJホラー入っていたり、日本の原作コンテンツ様々じゃないか?と野暮な考えが過ぎりました。