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サランドラ ベリーマンの特異な風貌だけが語り草の映画

「悪魔のいけにえ」の3年後封切りだから多分に影響は受けていてもしょうがない、しかも7年後の(‘84)に公開された「サランドラ2」は当時一斉を風靡してた「13日の金曜日」のフォーマットだと言うし(見てないけど)そんな行当りばったり感は映画の随所に溢れている。

都会と田舎の2つの家族の対立の構図には、さほどの意味は無い。別に家族じゃなくてもいい、だいいち犬が加勢してる。

狂気の家族が思ったより文明寄りなので余り恐くない、キチガイのハイテンションを見せるのは外の世界と接する時だけで、しかもドジで弱い。普段の日常では将来の事に思いを馳せ、反抗期の娘を抱えているのだ。

放射能の影響なのか、文明と隔絶してるが故の異常なのか?というのはボカされている。とにかく広大なアメリカの格差社会はこういうエアポケットを作り出してしまうんじゃないか、という都市伝説的不安が当らずとも遠からず、リアリティを持ってしまう。総身に知恵が周り兼ねた大国アメリカ、という事を浮き彫りにしている。と言った所で、だからトビー・フーパーやヒッチコックの方が先なんだってば。

そんな訳でマイケル(ミヒャエル)ベリーマンの特異な風貌だけが語り草の映画で、何故かリメイクされました。

本国アメリカでは「ジョギリ」もクソも無いのに、愛情ある人がいるもんですね。

一番の見どころといえば、岩山をコマ送りのような速さで駆け抜ける男の子くらい。

ジブリキャラの動きみたいだった。