ある精神病院の庭に魔法瓶が転がっていて、患者がそれを拾ってしまう。
医者が興味本位でフタを空けると、何だかよく分からないけれども細長くて怪しい物が入っている。
テレビドラマのように可愛らしく「パカッ」と花びらを開くと、CG満載の煙(蒸気?)が広がる。
実はこの精神病院はかつて軍事研究がされていた場所で、その物体はそれにちなんだもの。この煙を吸い込んだものはもれなくゾンビになってしまうらしい。で、いつものゾンビ映画通り噛まれたら感染、及び増殖。
人に寄ってはゾンビになっても意思が残っていて、話も出来るし感情もある。超人のパワーを身に付けたせいか、態度まで大きくなってしまう精神病患者。同類をからかって遊んだり、ブチ殺したり。
感染してからゾンビ病自覚までの潜伏期間がやや長めで、症状の進行もゆっくりしているので、中盤まではややグダグダです。人間ドラマ寄りというか。
舞台が隔離された精神病棟であって、閉ざされた空間内で撮影が済むであろう所を、わざわざ外でのロケも敢行しています。この辺はさすが『デイ・オブ・ザ・デッド』の名を看板に掲げるだけあります。頑張っていると思います。
ただ「ゾンビ同士の感情がリンクする」という設定は要らなかったような。いざという時の決め手で適用できなきゃ、設定のインパクトも薄くなってしまいます。「だから何だ」みたいな。こんな余計な手を加えず、シンプル・イズ・ザ・ベストでいいと思います。
wikiによると、ロメロとの直接の繋がりはないみたいですね。
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