レザボア・ドッグスっぽいオープニングでツカミはOK!
出だしは監禁スリラー。悪ガキどもが、落とし穴に転落した女を発見。
とりあえず警察に通報しようとするも、その女が銀行強盗犯と判明しガキども、大金欲しさに女をそのまま監禁。金の在り処を吐かせようとする。観察欲とか、無邪気が出所でない分『ザ・チャイルド』よりは劣りますが、とんでもない悪ガキである事は間違いありません。
途中で憐憫の情を催すイイ子もいるけれど、3対2で分が悪い。仲間割れしつつも監禁を続ける。
そして、ゾンビ映画の要素が入りだす。計算高い悪ガキに似合わずゾンビの存在を夢に見て、女の傍でゾンビ精製の黒魔術を行う。ゾンビ映画(超低予算のB級)をそのまま真似する所が何だか可愛いですね。
で、ある日突然女が穴から消えている。当然怖がる子供達。ホラー映画ならではの轍をデフォルト通りなぞりながら、女再登場。本当はまだ生きているんだけど、儀式によってゾンビになってしまったのだと信じる子供達は、またしても映画通りの退治方法をとろうとする。「左目を通して、脳を刺すんだ!そしたら黒い脳みそが出てくる!」と必死になるガキども。やっぱり子供は子供なんだなあ。言葉はドス黒くても微笑ましい!
最後は、ゾンビ映画ファンにはやや嬉しいどんでん返しが。
伏線は十分すぎるほど張ってるので「やっぱり」て感じではあるんですが。
スプラッター・シーンは全くないけれど、80年代ホラーが好きな人には十分楽しめそうな気がします。
何かもう「元祖!」て感じ。最近はCGに頼りきりのダメホラーが多いから、たまにこういうのがあるとテンション上がりますね〜。
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