スクリーム・プレイ 悪い夢見そう

脚本家を目指す若者が、夢を抱いてハリウッドへ。

喫茶店のトイレで用を足してたら、オカマに荷物を盗まれそうになる。

そこへタンクトップの筋肉オヤジが出てきて、そのオカマを殺してしまう。

筋肉オヤジはあるアパートの持ち主で、若者は管理人として部屋を世話してもらう事に。

ところがそのアパートの住人達は非常にクセが強く、何かにつけてイラつく若者。

なので、自分の書く脚本の中でそいつらを殺し、鬱憤を晴らすのだが・・・

その脚本が現実となってしまう。

そんなお話です。

85年の映画のはずなのに、モノクロです。

ボリス・カーロフやベラ・ルゴシのネタなんかもわざとらしく出てくる。

合成技術なんかもんのすごいアナログだし、観始めてから「うわ、古典映画かよ」とすっかり騙されてしまいました。

ここで、今まで観てきたトロマ作品について少し分析してみます。

まるで「理解出来ないなら、ついて来なくてよし」とでも言いたげ。

アートを目指してるのか、色調を歪めたりもする。

無駄なシーンも多く、間延びもひどいので、マトモに観てられない作品もある。

サイケデリックでドラッグくさいアート効果もあって、眠ってしまいそうです。悪い夢見そうだけど。

製作側の自己満足的な所があるんでしょうね。

だからこそ、カルトな人気を得られるんだろうけど。

しかしこの作品については、カルト人気が付く程のオリジナリティがあるとは思えない。

登場人物の個性は強いけどストーリーは普通のサスペンスだし・・・

わざと古典映画っぽく作ってるけど、それが何?て感じです。