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シャドー・フューリー ゾンビ物+忍者物

ある研究所ではクローンを作る実験をしていて、そこでハブ&クビにされた頭のおかしいドクターが、自分をバカにしたであろう奴らに復讐するという話。で、そのクレイジーなドクターが作り上げたクローンが船木ことタケルというわけで。「服従遺伝子」なんていうご都合主義な本能を組み込まれたマコトは「俺は人間なのか」というアンドロイド映画にはお約束な苦悩を抱きーの、そのついでに年増女も抱きーの。哀しいお話のはずなんですが・・・船木なんだもの。ミルコ・クロコップのキスシーンといい、格闘家のこういう絵って何でこんなに面白いのか。多分、撮影中の光景を思わず想像してしまうからです。硬派でストイックな彼等が、ホホ染めながら一生懸命演技したんだろうな、と思うと、微笑ましいばかりで全然泣けません。

本物の格闘家が出てるだけあって見せ場はやはりアクションシーンですが、何ていうんでしょうか、またしてもテレ東のニオイと言いましょうか。筋肉自慢コーナーと呼ぶに相応しく、シャツを破いてテカテカ・ムキムキの身体を披露するなど、フェチには非常にオイシイシーンが盛りだくさんです。「BGMは、特命係長のいつものヤツが似合いそう」と指摘した連れの言葉に、妙に納得してしまいました。なるほどまさに、そんな感じなんです。

ていうか、冒頭から船木のオイルまみれの筋肉のアップとか、まるで「ここから男の世界ですよ」と無言の警告を受けているかのようでした。まあ、確かにイイ身体してるんだけど。

ざっとジャンルを説明すると、ゾンビ物+忍者物て所ですかね。失敗作のクローン=ゾンビと認識しました。