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ポゼッション いわゆるエクソシストもの

妻と離婚し、愛する娘と離れて暮らす男。別れた妻にはすでに新しい恋人がいるが、二人の娘は週末を父親の自宅で過ごすことを楽しみにしている。ある日、たまたま立ち寄ったガレージセールで、次女のエミリーが大きな木箱を気に入り購入する。その日からエミリーの様子がおかしくなる。やたらと箱に固執し、まるで別人の様に変わっていくのだ・・・。

サム・ライミ製作。サム・ライミと聞いて「うおおお」と思ったけれど、「製作」というのがどの程度作品に関わるのか分からず、公開時に観に行くのは見送ってしまった。

いわゆるエクソシストもの。非常にシンプルなストーリー。こういう【悪魔】系のホラーを観るたびに思うけど、キリスト教社会で成長したわけではないコテコテ日本人の私には、悪魔の恐さが分からない。そのため、何かイマイチ乗り切れないことが多いのだけれど、この映画は、そういう【悪魔】に対する概念を共有できなくても、十分に面白い!少女の変貌していく様が単純にこわいんだもの。

映画『エクソシスト』は、除霊をする神父の逡巡も描いているので、ちょっと地味にまとまっている印象もあるけれど、こちらは少女を中心にまとめているので、スピード感がある。蛾の大量発生とか、ちょっともう背筋が寒いんですけど〜!

「チーフ」ことキーラ・セジウィックが出ていたのも嬉しい。相変わらずおばちゃんなのにかわいい!

しかし、あの箱を「かわいい!」と言って飛びつくセンスはやはり外人だからなのかな…