ワイヤー・イン・ザ・ブラッド 正直、地味な作品

ロンドンで連続殺人事件が発生。被害者はみんな若くガタイのいい男性で、拷問された上に殺されていた。キャロル捜査官は心理臨床学者トニーに捜査協力を求める。やがて、同様の手口で男性警官が殺害され、四人目の被害者となる。キャロルとトニーは犯人を追うが、犯人は5人目の標的にトニーを選ぶ・・・。

何で借りたのかよく分からないけれど、一時期、拷問ブームが私の中で起こっていたので、そのときにレンタルリストに入れたんじゃないかなと思われる。

調べてみたら、これ劇場映画じゃなくて、テレビドラマシリーズの第1作なのね!そうなると評価もだいぶ変わってくる。

正直、地味な作品。有名な俳優が出ているわけでもないし、主人公トニーも、その相棒キャロルも美男美女ではない。犯人の正体も【超意外!】というわけでもなく、「あーそうかー」と地味に納得するレベル。

が、これをテレビドラマとしてやったというのは、なかなか大胆。だって、男性の全裸(もちろん局部は写さないが)とか、拷問具とか、拷問された遺体とか出て来ちゃうので、お茶の間には決してそぐわない内容なんですわ。実際、イギリスでは放送禁止にする局もあったそうで、テレビドラマとしてはかなり冒険をした作品だったことが分かる。

被害者が男性ばかりで、男性の裸ばかり出てくるのは、テレビで女性の裸を流すわけにはいかなかったからなのかなという気もしてきた。

この続きも機会があったら観てみたい。今度は、テレビドラマという前提で。