アーメン・オーメン・カンフーメン! 何を狙っているのか、全く分からない

どんな大物でも、下積み時代って大変なんだなあ、と思った。

きっとジョン・ウーがまだ全然売れていない時期で、金の全くない状況の中でセコセコと作り上げた作品なんだろう。

そう思うと、何だか泣けてくる。

「出世したんだなあ、おめでとう!」と素直に祝福したい。

とは言え、こんなんマトモに観れたもんじゃない。

観てはいけないものを観てしまったという感じ。

ホラーコメディではあるんだが、何せギャグが寒すぎる。

製作年が古いせいか?観てるこっちが恥ずかしくなってくる。

そして、ノリがドリフそのまんま。

爆発後のシーンとか、思わず懐かしい気持ちになった。

ストーリーは「天使VS悪魔」と至って分かりやすい。

アクションの要素も入っている。

これだけ聞けば子供向けじゃないか、と思うかもしれないが、それは違う。

間延び具合も、ハンパじゃないのだ。

フランス映画みたいにオシャレな間延びではなく、明らかに「時間配分を間違えた」と思われる。

ドリフ的なドラマが入りつつ(ホントに「もしも〜だったら…」シリーズに似ている!)へっぽこでチープな戦闘シーンが入りつつ。

へっぽこはへっぽこなりに、中国らしくカンフーとか入れりゃいいんだが…

なぜか突然現れるのはかの懐かしき『インベーダー』のようなレトロゲームの画面。

どうして、メインも言えるシーンでこんな比喩表現を使う!?

カンフー出来るキャストではなかったのか、監督がゲーム好きだったのか、それとも、シュールギャグのつもりなのか。

一体何を狙っているのか、全く分からない。