ゾンビ・オブ・ザ・デッド 沼からきた緑色のヤツ 世間に出すべきじゃない

『ゾンビ・オブ・ザ・デッド』に便乗したタイトルか?

あんな超駄作に便乗した所で、利点なんて何一つなさそうだけど?

と思って観てみたら…

これはヒドい。

『ゾンビ・オブ・ザ・デッド』の、さらに倍くらいヒドい。

出演者は、のきなみ大根。美男美女というわけでもない。

いかにも「練習しました」みたいな中途半端なカンフーシーンが入ってる。

あのー…ゾンビ達がフラフラしながら攻撃を待ってるんですが…

彼らの手持ち無沙汰加減が見て取れて、いかにも痛々しい。

血糊の使い方が下手。服に付着した血液のサラサラ具合が、非常に安っぽい。

昔のイタリアホラーみたいに「チープでポップ」て感じじゃなくて、ホントに「安っぽい」。

こういうホームビデオ撮りの作品にはよくある事だが、音楽の統一感のなさもひどい。

映画を観ていて(作品の出来の悪さで)不愉快になったのは、久しぶりだ。

仲良しクラスが課外授業でホラーを撮りました、て感じだ。

こんな超駄作でもクランクアップの打ち上げとかしたんだろうな、と想像して余計腹立たしい。

完全に内輪ウケの映画だ。こんなん、世間に出すべきじゃない。

「世の中には、こんなにヒドいゾンビ映画があるんだ」とコレを引き合いに出して、別作品を無理矢理持ち上げる。

そんな用途しか思い浮かびません。

「ゾンビが出てるし、ゾンビファンには売れるだろ」という安易な考えで、すぐにDVD化するのはやめていただきたい。

おかげで突っ込み所さえもない駄作が世に溢れかえってしまってしまいます。