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ゆりかごを揺らす手 逆恨みは恐いなあとしみじみ感じさせられる映画

研究所に勤める優しい夫、素直で可愛い娘と暮らすクレアは、二人目の子どもを妊娠していた。穏やかで幸せな日々を送っていたが、産婦人科医が診察と称して性的ないたずらをしてきたので医師会に告訴した。クレアに追随して複数の女性が同様の被害を訴えたが、産婦人科医が自殺したため事件は解決する。無事、長男を出産したクレアは、住み込みの乳母を雇うことにした。自宅にやってきたのは、自殺した産婦人科医の妻だった・・・。

逆恨みは恐いなあとしみじみ感じさせられる映画。しかも今回は母性が絡んでるから、めっちゃ陰湿。赤ん坊に乳を含ませてる姿がこれほどまでに異様だとは・・・!

この映画の面白いところは、乳母以外に、福祉事務所から派遣された知的障害のある黒人男性・ソロモンも、家内に入り込んでいるところ。乳母の本性に最初に気付くのはソロモンだけれど、知的障害がある故にまんまと罠にはめられてしまう。ソロモンは本当にかわいらしくて、「がんばれ、がんばれソロモン・・・・・!」と応援したくなってしまう。

まったくもって逆恨みなんだけれど、クレアの人生は本当に順風満帆で、ねたみたくなるのもよく分かる。優しい家族と友人、しかもめっちゃ金持ちやん!喘息って持病の分を差し引いても、相当恵まれてるよ。いいなー、おっきな家!

とにかく、クレアの娘役の子がかわいかった!あんなかわいくて賢い子どもはファンタジーとしか言いようがないわ。

派手な演出等は一切無いけど、かなり楽しめた良作。