60%はエド・ゲイン。
あとの40%は社会風刺とオシャレです。
クリスチャン・ベールがとってもクールなクズ野郎を演じています。カッコイイ!
レザーフェイスよろしく、素っ裸でチェーンソーを振り回したり。
エクササイズしている横のテレビでは『悪魔のいけにえ』がバッチリ映っていたり。
ホラー映画ファンには垂涎モノのサービスです。
監督が『悪魔のいけにえ』ファンなのか、それともエド・ゲインフリークなのか分かりませんが、ほぼ全編を通してそれらを感じさせるシーンがあります。
スタイリッシュ、且つコミカルでテンポも良く、退屈しません。かなりいい映画だと思います。
残念だったのは、もし音楽に明るければ、もっと楽しめたであろう事。
サントラも、人気が高そうな感じです。
富裕層の消費生活(意地の張り合い)。
「自分より上等な名刺を持っているから」という理由だけで簡単に始末してしまうとは、まるで『シリアル・ママ』のべヴァリーのようです。
ブラウン管の中の、1人の無垢な殺人鬼。なぜ、こうも応援したくなるのか。
見目麗しき美人でなくても、ネット上で誰でもアイドルとして祭り上げられる時代。
「私の方がすごい」といくらでも自己主張できる時代。
パトリックの気持ちが分かる方も、沢山いるんじゃないでしょうか。
劣等感や焦燥感に悩まされている方、自分達に代わってパトリックにぶっ殺してもらいましょう。
観てるだけでスッキリしますよ。
オチはかなり有り勝ちですが、風刺映画ではオチの斬新さなんていらないと思います。
寧ろ、オチなんてなくてもいいくらいです。
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