エスケイプ・フロム・リビングデッド 1シーンずつつまみ食いする分には名作

『ダイアリー・オブ・ザ・デッド』のダメバージョン。

ゾンビよりも人間の方が恐ろしい、みたいなテーマはよく分かる。

この映画についていい点と悪い点を各々箇条書きにしてみると…

ちょっとネタバレありですが。

いい点

・ゾンビ登場、ゾンビ駆除シーンは上手いと思う。初登場シーンはゾンビ慣れしている私でも「うわ!!」と驚いてしまったし、駆除シーンはひたすら淡々としていて、上記のテーマになぞらえてる感じがする。(狙ってやってるにせよ、そうじゃないにせよ、この辺はプラスに働いた)

・特殊メイクも、頑張ってると思う。

・ゾンビ物+『ファニーゲーム』的な発想は面白い。

・間違えて人間を殺してしまったりとか「治療は無理だ」とさらにトドメを刺したりとか、それなりに皮肉も散りばめられている。

悪い点

・時間軸がブレていて、ストーリーが分かりづらい。ボーっと観てると置いていかれる。

・人間の恐ろしさに焦点を当てすぎ。ゾンビ達にもう少し役割を持たせてやってもいいんじゃないか。

・ブレアウィッチやRECと同じくドキュメンタリー形式の映画なので、細かい所がよく見えなかったりする。あと、酔う。

・間の取り方が悪いせいか、相当グダグダ気味。

つまり、1シーンずつつまみ食いする分には名作と言えるかもしれないが、全体として観るとあんまりよろしくない。

まずは適当に流して観て随所随所で笑い、気力があれば、ストーリーを飲み込むために再度挑戦するのがいいかもしれません。