「奇形であること」のインパクトは、やはり強かったか・・・。
シリーズ1のリメイクと、リメイクではないが同シリーズの新作を観た後だと、そんな残念さを感じてしまう。
野蛮人がひたすらオノを振り回したり罠を仕掛けたりする、要は中身のないスラッシャー・ムービー。
映像の技術がまだ発達していなかっただろうし、金がなかっただろうし、この辺は仕方ない。
シンプルで良い、とポジティブに解釈する事も出来る。
無駄が省かれていてる点は非常によろしい。
しかし、問題はそこではない。イマイチ消化不良で終わってしまった。
それは何故なのか。
㈰前作のキーマンとなる、野蛮人一家の妹を出しているにも関わらず、そこを大してイジらずに最後まで進んでしまう。
㈪今回の被害者はただの「アホな学生グループ」である。次々と殺されていくのはいいのだが、前作と比べて怒りと悲しみの連鎖反応が起きづらい。かと言ってジェイソンのように怪力でぶっちぎるわけでもなし。
㈫前作の映像を使いすぎ。ここまで寄りかかってしまっては、萎える。
㈬というわけで、前作を超える事は勿論出来ていないし、ましてやリメイクに追い越されてしまった感がある。
ヒルズ・ハブ・アイズのシリーズの中では(今の所)一番の駄作です。
しかし、荒野で野蛮人と殺し合いをする、という設定は健在なので、男臭い映画が好きな人にはいいんじゃないでしょうか。
出来ればシリーズ1からちゃんと観た方がいいです。
完全に続き物なんで。ていうか、1の復習と言ってもいいくらいなんで。
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