SAW4以降の脚本家によって製作された18禁ホラー映画なので結構期待して見ていたけど、うーむ。
そもそも邦題「ワナオトコ」だけど実際に罠で殺された人よりも直接侵入者に殺された人の方が印象的なのはどうなのか。
罠にかかって死ぬ人はなんかただ自爆しただけで精神的プレッシャーとかもなにもなくあっさり死んでしまう。どうみてもピアノ線あるのに引っかかる住人たちの眼球節穴すぎ。
直接殺された人は口を縫いつけにされたり、内臓を引き摺り出されたり、舌を切り取られながら死んでいったので印象的だったが。こちらに関してはまぁSAWシリーズよりはグロ表現が強いかも。
邦題とキャッチコピーがひどい。「ワナオトコ」はまだ許すにしても「その罠、匠の技——」ってキャッチはさすがに酷い。B級ホラーにつけるならまだしも、この映画につけるべきものなのか?
実際邦題はワナオトコだけど、原題は""the Collector""なので、そもそも別に罠を駆使して住人を殺そう!というコンセプトで作られた映画ではないのに、邦題のせいで罠に過度に期待をしてしまい、それなりには良作なのに不満が残ってしまうという不条理。
ストーリー自体もそこまで賞賛するほどではないが。特にSAWと比較してしまうと残念な気持ちになってしまう。
序盤で一気に惹きこまれてしまうのがSAWの良いところだったのに、本作の序幕は展開も遅いし中途半端な表現。本編の伏線なので仕方ないのかもしれないが、それならばせめてもっとグロテスクにするとか猟奇的にするとか出来たんじゃないかと思う。スタッフのキャリア的に決して不可能じゃないのに。
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