変態村 あまりにも不条理

あまりにも不条理、あまりにも狂気で理解できるものではない。

物語の冒頭がもう不快、もう80歳にはなろう老婆が若い兄ちゃんに自分の局部を触らせるようなシーンから始まるのは誰も得しない。この作品の狂気性を視聴者に真っ先に印象づけるという意味では確かに効果的ではあったと思う。

主人公以外、登場人物は皆変態。変態というか狂人?

物語は基本的に主人公視点で広がっており、それゆえに変態村が変態村である所以は謎、視聴者にも最後までわからないまま終わる。狂気を描くという監督の目論見は成功していると言えるかも知れない。

仔豚をレイプしたり、主人公を女装させて村人みんなで輪姦したり、突如謎のダンスを踊りだしたり、これがなまじっかシリアスに映しだされている為、困惑する。困惑させたまま、最終的に悲観的にならざるを得ない感じによく分からないまま終わる。

ただ一つ間違いないのはいずれ主人公も衰弱死するであろうことくらい。

映画本編よりも、DVDに収録されていた監督の短編作品の方が秀逸であったと言える。

不快指数ではこちらのほうが遥かに上だ(ただし映画の演出が本編と度々重なるのはマンネリ感が否めない)。

50は超えようおばちゃんがすっ裸で、若い兄ちゃん「の死体」を誘惑するのは圧巻。

何が問題って、乳首から陰毛まで丸出しなのが吐き気を催すこと間違いない。勿論その「ケ」があるなら話は別だが、そんなマイノリティ知るか

監督は婆に淫行を強要するのがお好きなようで、監督の悪趣味が露呈した作品。