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フレディvsジェイソン 真面目に作っていて好感がもてる

ご存知、「13金」のジェイソンと「エルム街」のフレディという、ホラー映画界の大物スター同士がついに激突する娯楽ホラー。

同じコンセプトで「エイリアンVSプレデター」があるけど、こちらの方が良くできている。

すっかりエルム街の若者たちに忘れ去られ、復活できないフレディ。そこでジェイソンをけしかけ、連続殺人をおこして自分の存在を思い出させようと画策する。

しかし、いつしかジェイソンはフレディのコントロールを離れ、大暴走。キレたフレディと暴走ジェイソンがあいまみえることとなる。果たして勝つのは、どちらのホラースターか!?

子供が思いついたようなお話を、かなり面白おかしく、かつ真面目に作っていて好感がもてる。

ひとつのスラッシャーホラーとしても中々どうして良くできていて、ジェイソンの起こす殺戮場面は、かなり大胆で殺人鬼系が好きなファンなら納得できるレベルなんじゃなかろうか。

寡黙なジェイソンと、おしゃべりなフレディのキャラの対比もちゃんとしており、キャラの噛み合わせも相性が抜群。

ヘヴィな攻撃の応酬が炸裂するクライマックスの二人の対決は、ボテチでもつまみながら「やれー!そこだー!」とか言いながら軽いノリで鑑賞するのが吉。

観ているこちらは真面目に観る必要はないけれど、作り手の真面目な情熱が、ちゃんと「娯楽としてのホラー」として結実していると思う。

ロニー・ユー監督はこの作品を作るまでエルム街も13金も知らなかったそうですが、それでも彼が好きで作ったんだなぁーという感じがする映画です。