吸血鬼物は好きなはずなのに、これまで手にとってこなかった一作です。
続編とセットで観たいなぁと思っていたら、こんなに遅くなってしまいました。
結論としては、凄く面白かった!
何と言うか、純粋な吸血鬼ストーリーな気がするんです。
最近の吸血鬼物って、狼男や宇宙人的なものと戦ったり、人間と戦ったりして、アクションな感じが多かった気がします。
そういうのじゃなくて、吸血鬼ゆえの苦悩に苦しむ、吸血鬼の一代記をがっつり描いているのが個人的には凄く好きでした。
ただ欲を言うなれば、私が好きな吸血鬼は、中性的・女性的な雰囲気の見た目を持っているのが良いので、主役二人はちょっとゴツすぎました。
トム・クルーズはまだときどきドキッとさせてくれる魅惑的で妖艶な流し眼があって良かったけど、ブラッド・ピッドはぶっちゃけ微妙だったかな。
ときめかなかったです。
レスタトの性格が好きってのもあるけどね。
女の子吸血鬼は、子どもゆえの天真爛漫さ・残虐さが分かりやすく描かれていて、物語に良いスパイスを与えてくれてました。
現代の吸血鬼っていうのもいいけど、やっぱり吸血鬼が似合う世界観は貴族社会だよなぁと改めて思いました。
あの無駄に豪華な衣装やら髪型やら建築物やらが、吸血鬼のダークな存在感をより一層映えさせていました。一言で美しさとダークさの融合ですね。最後にアレキサンダーマックイーンのコレクションにインスパイアされるのもわかる位の本当の美だと思います。
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