イーサン・ホーク主演、レナ・ヘディ共演のシチュエーションホラー。
この映画の設定はちょっと変わっていて、近未来のアメリカが舞台なのですが、犯罪を抑止するために一年に一度、12時間だけ「どんな犯罪をおこしても罪に問われない」というパージ(浄化)という特別な期間が設けられているんです。
その時に思いっきり発散して、あとの364日を普通に過ごそうってわけ。
そんな馬鹿な、と思うんですが、どうやら数年実施しつづけていて、相当の効果があるようなんですね。殺人もパージの日以外は全然起こらないみたいで、経済状態もどんどん上向いてバブリーになり、失業者もほとんどいない、まさに完璧な社会となったみたいです。 「そんな馬鹿な」ですね!(苦笑)
とにもかくにも、イーサン・ホークが家長をつとめる一家もパージに備えて自宅を「封鎖」するんですが、金持ちのボンボンで構成されたパージ狂いの武装集団に襲われている黒人を匿ってしまったために、集団に家宅侵入されて、血しぶき飛び散る「イーサン一家VSボンボン武装集団」の戦争が勃発しちゃいます。
この攻防戦が、良い部分とダメな部分にハッキリと分かれているのは問題です。
まず良い部分ですが、あまりそういうイメージが無いイーサン・ホークが無双状態でボンボンどもを返り討ちにしてゆく様は面白かったです。
ボンボンたちもボンボンたちで、仮面をかぶって奇声をあげてオノとかを振り回す姿は、ホラーの定番とはいえ中々の出来でした。
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