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ソウ2 息が苦しくなるような空気感

1ほどの衝撃はなかったけれど、やっぱりこの作品は好きみたいです。

痛々しいほど残忍な殺人トラップ、息が苦しくなるような空気感は、魅力たっぷり。

絶対に1から順番に見ないと理解できない内容ですね。

犯人のジグソウが前半で捕まり、ジグソウと警官とのやりあいも、殺人トラップと並行して進んでいきます。

ジグソウが弱っちいから登場しないでほしかったという意見もあるみたいですが、私は逆に前半で登場して、薄気味悪さ全開で、自分の殺人を棚に上げて哲学を語りまくるというマッドな殺人者というのは嫌いじゃないです。

基本的に被害者はみんな何かしら罪を背負っていて、同情の余地なしという人たちばかりなのですが、だからといって殺して良い訳ではなく、その人たちを殺す(殺す方に仕向ける)ジグソウも被害者たちと同じく勿論悪者であり、そして被害者たちと同じく人間でもある。

絶対的な神の仕業なのではない、ということが逆に、殺人トラップの残忍な怖さを際立たせていると思います。

殺人トラップの方では、1は2人の男が密室に閉じ込められますが、2では8人と人数が増え、家一軒まるごとトラップになっていて、範囲がとにかく広いです。

そのため、一人一人が描ききれてないし、部屋数が多すぎて上手く使えてないないなど、勿体無いなぁというところもちらほら。

8人の内の一人が暴走しちゃって、おかしなことになっちゃうのも、ジグソウの作戦通りといえばそれまでなのですが、成り行きまかせといった感じがしちゃいます。

もっとトラップで人数が減っていく方が良かったです。