部屋の一室をハンディーカメラで撮影するというあまりない手法で撮影された映画で、前評判も高かったので、見るのがとても楽しみでした。
寝室から場面はまったく動かないからか、撮影はたったの七日で終了したそうです。監督もキャストも無名だったそうですが、この映画はヒットしたので知名度は上がっただろうと思います。
私の感想では前半のほとんどはただ寝室を撮影しているだけで、ホラー要素はほぼなかったように思います。ドアが一人手に動いたり、音がドンとなったりしているだけで、怖いとはあまり感じませんでした。
というのもホラーでありながら、幽霊の姿も見えず、場面がその場所から動かないので、恐怖感というものが感じられず、またビジュアル的に静かなのも怖いと感じなかった一つの原因だろうと思います。
ホラー要素が前面に出てきたのは終盤近くになってからで、カップルの女性が何かに取り付かれたように様子がおかしくなったのが印象的ではありました。ただどうして女性に取り付いたのか、幽霊の正体が何だったのかはよく分からないままで、期待していただけにちょっと残念だったなと思います。
せっかく目新しい手法を使っているのにそれを活かしきれておらず、もったいないなとすごく感じました。テレビCMではものすごく怖そうな印象だったのに蓋を開けてみれば思っていたほどでもなく、そもそもホラー映画と呼んでいいのかどうかとも思いました。
本当に残念だなと思います。
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