デイ・オブ・ザ・デッド 独自色の強いゾンビ映画

冒頭で小屋のような場所で、二組のカップルがイチャイチャしているシーンが出てきたので、ここでゾンビが登場して二組のカップルが襲われるんだなと最初そう思いました。

ホラーではなぜかカップルの教われる率が非常に高く、生存率はかなり低いです。なので襲われるんだろうなと思ったのですが、片方のカップルの男が鼻から血を流すくらいで、特にゾンビは出てこず、男の鼻血で機嫌を損ねた彼女が一人でサクサクと帰っていっただけでした。

残された三人は普通に車で帰っていったので、ゾンビが登場するんじゃないのかと思っていたら、案の定一人で帰ろうとしていた彼女がゾンビに遭遇に帰らぬ人となったのです。

そこで場面が切り替わり軍隊が街を封鎖するところから始まります。演習と称した訓練を行うということで、主人公の部下を持つ女性が故郷であるため、母親の様子を見に行ったのです。その家で冒頭に出てきた鼻血を出した男ではないほうのカップルの男が主人公の弟であることが発覚して、一気に生存フラグが高まったのです。これは私は意外でした。最初に出てくるカップルというのはやられるのがセオリーなので、こう来るかと思わず唸りました。

ゾンビが町に溢れてからは主人公の女性とその部下、主人公の弟とその彼女という二つの視点から物語が進んでいきます。

主人公の女性は軍隊なので強いのは当然ですが、弟カップルのほうも苦戦しながらもゾンビを倒していて、途中で合流するところはある種感動を覚えました。

主人公の部下二人のうち一人がゾンビに噛まれるのですが、ゾンビ化しているにもかかわらず、なぜか人を襲わず、その理由がベジタリアンだからというのには思わず失笑してしまいました。またゾンビは遅いというのが通説ですが、この映画に登場するゾンビは走るわ飛ぶわでゾンビの概念を覆しており、独自色の強いゾンビ映画だなと感じました。