スティーヴン・キングの原作小説を1980年にスタンリー・キューブリックが映画化。名作ホラーとしてあまりに有名すぎて見そびれていましたが、今回意を決してDVDを鑑賞しました。結果、「なんでもっと早く観なかったんだ〜〜!!!」と後悔するほど素晴らしかったです。
ストーリーは単純。冬期間閉鎖されるホテルに住み込み管理人として数か月間滞在する主人公一家3人。家族の他に誰もいないはずの閑散とした真冬のホテルに、過去に起きた殺人事件にまつわる様々な超常現象が起こり、管理人のジャックは徐々に精神が蝕まれていき、ついには妻と一人息子を殺害しようとする。一方幼い息子のダニーも、自身が持つ不思議な能力(輝き=シャイニング)により、幾度となく降りかかる怪奇現象や父親のジャックからの追跡をかわしていく。
見どころは、ジャックが精神を病み徐々に変貌していく様子。
そして完全に出来上がった時のジャックが、あの有名すぎるジャケット、狂気に満ちたジャックの表情のアップなのです。
一人息子のダニーは次々に起こる超常現象に怯えつつも、同じシャイニングの能力をもつ外部のホテルマンに助けを求めたり、母親に父親の襲撃を告げたり大活躍します。話が展開していくキーにはなりますが、シャイニングの能力自体は、タイトルにまでなっている割には映画の中ではあまり取り扱われていないです。
ラストはちょっと不思議な感じでした。キューブリック監督らしいちょっとコミカルともいえるような映像でしたが、ストーリー自体のオチがなんだか不明…。で!ネットで調べて原作のストーリーとは大きな相違があることがわかって納得、って感じです。原作ファンの方々は不満でしょうが、キューブリックファンの私にはたまらない映画でした。
何より30年以上前の映画なのに、今観ても全然古さを感じさせない映像美には正直ため息が漏れました。
オープニングの雪山の空撮、閉鎖された豪華なホテル、バーラウンジの華やかさ、冬山の雪に閉ざされた静謐とした空気感が観てる側にも伝わってきました。
今回レンタルで見ましたが、これDVD買おうと思います!
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