面白いけど、オリジナリティがほとんど無い作品。
ストーリーはシンプルで、車がパンクして森の中に立ち往生になった医学生の主人公と、同じく車がパンクした若者たち五人。
六人は森から脱出しようとするが、森に住む奇形の怪人達に一人また一人と狩られていく…。
「悪魔のいけにえ」「サランドラ」「エイリアン」「ハロウィン」etc…。
色々、似た印象の映画のタイトルが浮かんだが個人的に一番強く浮かんだのは、「グリズリー」
70年代の、ホラー、パニック映画的な緩急と近年の映画のスピード感が上手く融合していた。
今まで、何十回見たか分からない位よくあるパターンの映画なんで新鮮味はゼロだけど、極端なケレンに走らずに丁寧な演出なので安心して見られた。
静かに確実に追い詰めてくる敵は、視界の利かないクライモリの中でかなりの恐怖。
一応、スプラッタ描写はあるものの、そんなにドギツイ描写は無く、そこはかとなく品も感じる。
苦手な人でもギリギリ大丈夫なレベルだと思う。
お色気描写もそこそこ。
ヒロインのエリザ・ドゥシュク(イライザの方が正確らしい。ユマ・サーマンみたいなモンでしょう)の健康的な色香が楽しめます。
しかし、ホント透けなくなったなぁ、白のTシャツとタンクトップ…。
と、面白い映画だとは思うんだけど、全体的に地味。
特に印象に残る描写とか画も無いし。
全体的に平均点以上だとは思うけど、平均点をただ越えただけなんですよねぇ…特に悪いところは見当たらないけど、特に良いところも見当たらないし。
どこかにオリジナリティさえあれば傑作たりえたのに、佳作て感じ。
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