この映画でもそうだが、イギリス映画ってパブでガヤガヤする男たちの描写がやけに多い。それがぼんくらどもの話になるとほぼ確実にパブのシーンがある。ショーン・オブ・ザ・デッドももちろんあったし、トレスポやロックストックでもあった。こういうのを見ると友達とわいわい酒を飲みたくなるし、イギリスに行ったら絶対にパブに行かないでおこうと思う。だって絶対たかられるし最悪耳のひとつぐらい持っていかれそうだから。イギリスこぇ。
ゾンビ映画といえばアメリカだけど、イギリスはアメリカに比べると気候や性質の影響もあるのかじっとりしている。アメリカだと問題になった町を制圧しようと軍隊などが来る、それでも事態は治まらない、なんかめんどくさくなってきたから核でも落としますか、ということで展開もオツムもダイナミックそのものなんだけど、イギリスはジョークも粘っこいし展開も予算の違いもありダイナミックではないけど、アイデア勝負で小粋なところがある。どちらも優劣付けがたく好きだ。
だけど、コメディとシリアスにいく加減がアバウト過ぎていまひとつ締まりに欠けている。それとゾンビは女と決まっているので感染の恐怖もないし、閉鎖的な環境のせいかゾンビ映画特有の世界が終わってしまった絶望の美学がまったく感じられない。それとお食事シーンも少ないし。
それらすべてを補っていたショーン〜に比べると物足りないが、ゾンビ映画としてのクオリティはそこそこ高いし、やけにエロいゾンビも出てくるのでゾンビフォロワーとしては満足しました。
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