島の住人の描写が素晴らしく、猥雑なセックス賛美の歌を皆で歌い、人目も気にせずまぐわってる連中もいる。
しかし、これは皆が単に色キチのド助平という訳でなく、島独自の宗教に基づく死生観。
セックス=種を増やすを実践してるという面もある。
エロチックだけど、真夜中に誰にも知られないように二人でまぐわってるような淫靡な感じは薄く、昼間に開放された牧場の納屋でノンビリまぐわってるような牧歌的なイメージ(そんな経験無いけど)
主人公のハウイ巡査長は、頭カチコチのクリスチャンなんで、行く先々で「邪教!」とか言って怒ってるけど、我々、一般男性は「なんて素晴らしい島だ!」と思うのが普通でしょ。
コイツは宿の娘が、スッポンポンになって、隣の部屋から歌いながら誘惑してきても何もしない童貞野郎。
感情移入出来ないよ!
島の住人のエキストラはロケ地の住人だったそうで、イイ顔したオヤジがいっぱい!
蛭子さん似のオヤジも発見。
歌も重要なポイント。
制作者がミュージカルと評したように、この映画はボーカル入りの曲が何曲も流れる。
しかも、全てエロな歌詞!
ケルト風のフォークが雰囲気を高める。
出演者の中で抜群の存在感を示すのが、クリストファー・リー。
終始、主人公のハウイ巡査長を圧倒する領主、サマーアイル卿を演じる。
美声を生かしての歌と、キリスト教に対する異教の代表として、弁舌でもハウイを軽くあしらう。
自分の代表的な作品と言う程、思い入れもあるみたい。
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