ドーン・オブ・ザ・デッド~ゾンビ:ディレクターズ・カット・エディション 3バージョンの中で最長

後に与えた影響が絶大で、この映画が無かったら、世界中でゾンビ映画が大流行する事も無かっただろうし、当然、「バイオハザード」を始めとしたゲームも発売される事も無かっただろう…とは、以前から言われている事。

…細かいバージョン違いが多数存在するのでややこしいけど、今、視聴しやすいのは、「ディレクターズカット版」「アルジェント版」「米国公開版」の3バージョン。

バージョンの細かい差違や蘊蓄は、世界中に詳しい人が星の数ほど存在するので、私なんかが、その方向で語れる事は無いけど、この映画が好きだというのは負けない(と思いたい)

ストーリーはシンプルで、どのバージョンも基本的に同じ。

…ゾンビが地上を徘徊する世界で、女性一人を含めた四人がヘリでショピングセンターに降り立つ。

センター内のゾンビを排除して、センターに立てこもり短い楽園生活を謳歌するも、センター内の物資を強奪しようと襲撃してきた暴走族と戦闘になり、燃料の少なくなったヘリで飛び発つ。

というもの。

このDC版は、見やすい3バージョンの中で最長。

監督のロメロはあまり気に入ってないらしいけれど、ロメロって、そういうネガティブなコメントが多い人だし、お友達のスティーブン・キングが何でも誉めるのと似たようなモンだと思うんで、額面通りに受け取らない方が良いと思う。

重厚感溢れるドラマに、淡々としてやや冗長な演出、見終わると少し疲れてしまうが、他の2バージョンより人間ドラマが濃厚で、冗長な分、暴力描写が即物的に感じられるのも魅力。