リビング・デッド・ガール 辻褄が合ってない御都合主義物語

いかにも、フランス映画的な淡々とした演出は、現在、元気いっぱいのフレンチ・スプラッターを彷彿とさせるような気がしなくも無いですが、ただの勘違いのような気もします。

スプラッタ描写は、なかなか血糊が派手にピューピュー元気いっぱいで、ヌードも多め。

昔のレンタルビデオなら、間違いなく股間にマリモがうにょうにょしてただろう、ヘアーもチリバツです。

甦る娘は、金髪でジョディ・フォスターとじゃりン子チエのヒラメちゃんを二身合体させたような顔(ヌード有り)

娘の親友は、黒髪でリサ・ステッグマイヤーに似た美人だがすきっ歯(ヌード無し)

スプラッタ描写と、ヌードの多さは好みなんだが、話は説明不足な事が多すぎる。

娘が甦った原因も、解説本の類だと、産廃の溶液を浴びたって書いてあるのが多いけど、溶液を浴びたのは、墓泥棒のおっさんで、娘は浴びてないし。

産廃から出てるガスが原因なら、一緒に棺を空けられた年配の女性(母?)が何故、甦らないのかも分からない。

生家である城がどういう状態(どうも売りに出されている様子)も、娘の親友がその城にどう関わってるのかも不分明。

…他にも多々ある。

永遠の愛を誓った女性たちの、生死を超えた愛情(恥ずかしい!)みたいなのが主題なんでしょ。

監督は昔は、ローリン表記だったジャン・ローラン。

この監督の映画は、裸と血糊が山盛りなのに、眠い。

全編ゆるいのに加えて、悲劇的な愛みたいな要素が入ってて、辻褄が合ってない御都合主義物語なんで、メロドラマみたいなのが好きな人はハマるんじゃないでしょうか?