ファンストーカーに狙われたTVの女性キャスター。
襲われたショックで、仕事も私生活も普通に送れなくなった彼女は夫と一緒に、田舎の療養地に。
しかし、そこは狼人間の集落だった…。
というシンプルな話をジョー・ダンテのしっかりした演出と、当時の最新のSFXで見せる狼男映画。
ジョー・ダンテの映画って面白いのに、なぜか、あまり売れてないようなイメージ。
この映画も抜群に面白い。
モンスターメインの話にしては、なかなか狼男が出てこないけど、それまでそんなにダレる事無く(ちょっと眠くもなるが)見せてくれるし。
直接、狼男の被害にあうのも、二人しかいないけど。
「狼男、スゲッ!」
って思わせるのは、やっぱり、公開当時から話題になったSFXの迫力だろう。
人間の顔と体が、少しずつ狼男に変身していくのがきっちり表現されてて、今、見ても迫力は損なわれてないし、逆にCGには無い生々しさが良い感じ。
CGは別にCGだろと思うだけだけど、こうゆう良く出来た特撮は、どうやって撮ったか想像力が刺激される(別にCGが嫌いなわけじゃない)
顔の中がモコモコ異常に動き、口角が吊り上がって、全身の体毛が伸び、顎が尽き出て…。
こんなメイクを21歳の若者が手がけたってのは素直にビックリ。
ロブ・ボーティン(最近はボッティン表記が主みたい)は、後に「遊星からの物体X」(今では出来ないよい邦題)でも、ニュルニュルニョロニョロドバババーッで、楽しませてくれたSFX界の麒麟児。
ペーソスなオチも印象的。
最後のハンバーグだけはマズそうでイヤだけど。
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