吸血鬼ドラキュラ さすがに名作って言われる事はある

オープニングの鳥の像。

一瞬、「エクソシスト」のオープニングを思い出した。

1957年の製作という事だから、55年も前の映画になるけど、やっぱりテクニカラーは発色が綺麗。

同封のノーツの、日本公開時のポスターに表記されてる「総天然色」のコピーも、当時の雰囲気が感じられて良い。

まだ、テレビは白黒の時代やもんな。

ストーリーが原作ってクレジットされてる「ドラキュラ」とあんまり似てなかったような…。

原作を読んだのは十数年前で、内容もうろ覚えなんで、自信はあまり無いけれど。

まぁ、原作を変えてようが面白かったら、無問題。

この映画は充分に「面白い」の範疇に収まる出来だし。

雰囲気はかなり良くて、さすがに名作って言われる事はある。

展開も無駄な部分がほとんど無いし(裏返せば遊びが無いんやけど)

ただ、やっぱり、今の目で見ると、冗長に感じる部分がチラホラ。

ハマーって言ったらエロだけど、50年代の映画だし、お色気描写は可愛いもん(ハマーがエロを前にガンガン出すには後10年ほど必要…残念)

クリストファー・リーの名演とか言っても、ドラキュラは出番も多くないし、セリフも少ないから、存在感はともかく、演技力云々はどうかなぁ…。

大体、OPクレジットでも、メインタイトルの前に「Peter Cushing in」て書いてあるし、主役もどう見てもピーター・カッシングの方だし。

ただ、この映画でリーが注目されたって事は嬉しい事だけど。

「ウィッカーマン」も「黄金銃を持つ男」も好きだし。