一部ではカルトムービーとして名高い「エクソシスト2」。
エクソシスト1の真面目な部分を掘り下げたこの作品は、エクソシスト1のショッキングシーンに、テンションの上がった方々から非難轟々だったらしい。
確かに、家が崩壊する寸前くらいまでは「真面目な映画だなぁ」と、思った。家が崩壊するまでは。
エクソシスト1の悪魔「パズズ」を本来の悪魔的な意味で人の尊厳を汚すものとして描き、人の信仰を揺らがす存在として描かれる。
2では蝗害(トノサマバッタなどの大量発生による害=稲や繊維類さえ食い荒らすので深刻な食糧不足に陥る)の象徴として存在させ、ドラキュラといえば、コウモリのような味付けがなされている。ただ、この映画を全力で否定すること言うけど、その味付け失敗してるからね!!バッタ=蝗(本来は『いなご』だけど、蝗害の場合はトノサマバッタの仲間が相変異を起こし黒く群生相とよばれる、黒く変色したもの、集団行動するのが特徴)がキリスト教のイメージと合わないし、悪魔の僕イメージがないんだよなバッタって、悪魔の虫っていったら、ウジとかハエだと思う。
だから「エクソシストビギニング」ではウジとかハエをパズズの眷属として出してるけど、お前それ、ベルゼブブ、とんだ誤魔化し。
宗教的な矛盾等を真面目に掘り下げすぎて、最早ホラーとしての体をなしていない残念さ、「あれ?俺、ダヴィンチコード的冒険映画見てたっけ?エクソシストの続編?」と全力で恐怖演出を求めていた結果くらう、肩透かしは一級品。
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