先の読めない展開、テンポの良さ、過剰なまでにケレン味の効いた演出など前作が素晴らしかった要因は制作者サイドもそうだが、視聴者を楽しませようとする心意気があり、それが見事なまでに合致したこと。その功績は百戦錬磨のウェス・クレイヴンによるところが大きく、随所に彼らしい笑いも見てとれた。そんな彼が今回は残念ながら不在。ダブルの意味で残念な映画になってしまった。
この2つを見比べると、1の頃はジョン・ギャラガーがウェス・クレイヴンに全幅の信頼を寄せ、クレイヴンも若者がおだててくれるもんだから気分が良くなり、あらゆる知識を教授、演出面や編集など独自でこなし、ほぼクレイヴンが作ったにもかかわらず、監督はキミの名前を使いなさい、とだけ言い残し闇に消え去った、というバックグラウンドが頭に浮かぶが、今回はそんな頼れる師匠もおらず、頭をフル回転させても脳髄がだだ漏れなので何も思い浮かばない、そんな中会社のお偉いさんからはハッパをかけられまだかまだかと完成を迫り続ける日々、精神的に消耗してしまったギャラガーはやけくそに酒を浴びながら真夜中にギミックをひねり出していると、酒の飲み過ぎからか胃を病んでしまっておりギミックどころか腹底に溜まった糞便までもひねり出してしまう、そこでギャラガーは考えた、これは使える、と。って使えねえよ!
ウンコやゲロ、スペルマなどあらゆるものを顔射させるのは、いくら顔射愛好家の多い日本人でも辛いものがある。そもそもこの監督からはセンスが感じられない。
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