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悪魔のいけにえ 殺しが彼らの日常

途中で何回見るのをやめようと思ったことか、退屈でとかでなく恐すぎてという理由である。

殺人鬼が出てくるまでの若者達の「田舎に泊まろう」テイストなノリの時から既に不穏。何でお前ら家に着くまでに明らかな不審者に遭遇してんのに帰らないの?

これが旅行に来たときの、「せっかくここまで来たんだから思いっきり楽しんじゃえ」型「帰らない理由」ですか?

ホステルでもそうだけど、旅行の時の「恐い思いもするかもしれないけど、いい思い出になるね」という侮りは映画において死を意味する。

最初のヒッチハイカーの件が恐怖を煽るという点において非常によい機能を発揮しているよね。あいつの謎の自傷行為と急に剃刀で切りつけてくる件が視聴者に恐怖を段階的に感じさせるということに成功している。

彼の件が過ぎたあとはジョーズでいう気配は感じるけど襲ってこない感じが続くのである。ジョーズと違うのはその静穏が急に終わることである。そう、何の前フリもなしに…

ドアが閉まった瞬間、何かも考えることができない時間が何秒かあった。来るのはわかっていたし、最早伝統芸とも言える演出なのに。

女性人の悲鳴が本当に最悪の主旋律を奏で、チェンソーの音がリズムを取る。最悪のオーケストラがここにあるのである。

一番ビビッたのはおじいちゃんの指ちゅぱちゅぱである。完全にコメディなのに状況がそれを許せない。

正しい順番で、恐いもの、嫌なものを見せられるとここまで恐いのね。楽しかったよ。悔しいけどな。