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エルム街の悪夢 日本のホラー的な感じがした

ホラー映画監督の三宅隆太はいった。

「起こったことに感情を動かされることがアクションで、起こるかもしれないことに感情を動かされるのがホラーですと。」

不穏な空気の作り方とか、縄跳びの歌の件とか、日本のホラー的な感じがしたのは自分だけ?

この映画全体から漂う不穏な空気は、映画の初めにフレディが殺人の準備をしているところから始まる。そして美少女が夢の中でフレディに襲われ、間一髪のところで目が覚める。

「えっ?何、彼女に何が起こるの?」と不安になる観客、既に観客の中で恐怖という感情を芽生えさせることに成功している。

それはなかなか出てこないエイリアンや主観ショットで恐怖を煽るけどこいつもなかなか出てこないジョーズと似たものを感じさせる。

いやぶっちゃけ、フレディが登場してる場面では恐くないんだ。むしろ彼の手の凶器の効果音だったり、手だけが出てくる感じだったり、出てきそうな感じが恐いんだ。ほら、「クロックタワー」で音楽が変わった瞬間、一番恐いじゃないか、そんな感じだ。

感情移入させる人物の切り替えが最高に上手くいってるのもこの映画の特徴だと思う。それによってストーリーの予想を超えて、もう先を読ませないよ感を観客に味合わせるのである。

「夢と現実がわからなくなる」演出がとてもいい意味で心地悪くて、あのラストは最高だった。「この気持ち悪さを味わうために俺映画を見てるんだよ」と。

あと若かりしジョニー・デップの死に様が凄まじいので必見。