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腑抜けども、悲しみの愛を見せろ ホラー+ブラックコメディ

田舎に帰ってきた女優を目指す姉。夢だけで努力をしない彼女はいつまでたっても芽が出ず、すべてのことを他人のせいにして生きています。一方妹は、姉の人生をネタにホラー漫画を描いたことから姉に恨まれていました……。

ホラー描写はさほど多くありませんが、女優を目指す姉の鬼気迫る演技はすさまじいです。償いと称して妹を虐待する姿は見ていて精神的に辛いです。お湯責めやら、知り合いの前で姉を褒め称える歌を歌わせられるやら……。この映画、ショップによってはコメディの棚にあるのですが、間違えて借りて困った人も多いのではないでしょうか。おそらくおもしろおかしい話を想像して見るとトラウマになります。

しかし、妹もただやられているだけではないことが最後のほうでわかります。ヘイトを溜め込んだあとのスカッとした終わり……かとおもいきやもう一段用意されていました。このラストは評価が分かれそうですが、この映画の個性になっていると思います。いい意味で、その後が想像したくなるエンドでした。彼女たちはこれからどうなるのか思いを馳せてみたくなります。

妹の描いている漫画を担当したのは本物のホラー漫画家さんで、この絵を見たことあるという人も多いのではないでしょうか。そういう小道具に目を向けてみるのもいいですね。絵を利用した終盤の展開も面白かったです。作りこまれていますね。

おかしな姉妹関係と恐怖の妹虐待が見どころの映画です。二段オチが見たい方におすすめします。