ホステル 俺の命は、この町で買われたらしい

バックパーカーの主人公たちはヨーロッパ諸国を渡り歩きながらも退屈を持て余していた。刺激を求めるにも金もなければ度胸も足りない。

そんな時小耳に挟んだある町のウワサ。そこでは最高に楽しいことが待っているらしい。

主人公たちは意気揚々とそこに向かうことにするのだが。

グロ、痛い系が駄目な人にはまず、最後まで視聴が無理であろう作品。

なんせ主人公たちがいかに痛めつけられるかを描写するのがこのホステルなのだから。

自分が知らないうちに金で売られた、命と身体。買った奴らは拷問マニアのサイコ野郎ども。

しかしチェーンソーは人体を損傷させる際に用いるには少々馬力がありすぎるのかもしれない。ジワジワと痛めつけるには不向きで、本人も上手く扱えていないような。もっとも、そのおかげで主人公に一筋の活路が開けてくれるのだけれど。

町ぐるみの犯行なため、主人公たちにほとんど逃げ場はない。

主人公が町から逃げる一連のシーンは割りと見ごたえがある。しかし、終盤の東洋系の女性助かってもよかったのでは・・・。

個人的にイイ仕事をしたと思うのが衣装。「客」たちは赤い手術着のような格好をしている。これがまた不気味かつサイコな彼らの内面をよく表している。

一番気分が悪かったのはある意味、主人公たちをハメた男女たちが普通に談笑していたシーン。主人公は彼らを衝動のまま奪った車で轢き殺すけれど、カタルシスしか感じない。

シリーズ化されているらしいが、2の主人公は女性だ。

これはこれで需要があるのだろう。視聴者の。