サスペリア・テルザ 最後の魔女 なんともいえない魅力がある

アーシア・アルジェントが、やさぐれた魅力たっぷりでカッコいいです。

ただ、この映画では多分もっと「か弱い」美少女が想定されているんじゃないかと思うんですよね。

アーシアだと咥え煙草でマシンガンをぶっ放して魔女を皆殺しにしような感じなんですが・・・。

対する魔女たちの風貌ですが、これがレディ・ガガかマリリン・マンソンのグルーピーかと思うような奇抜なメイクで度肝を抜かれます。

対するアーシアもアーシアですから、ホラーというより女番長シリーズを見てるようです。

あと、魔女軍団の中に何故か1人ホラー作家の岩井志麻子みたいな日本人が居るんですが、いつも逃げ回っているアーシアがこの日本人にだけは頭を粉砕するまで反撃します。

「日本人には情け無用」というのは世界共通なんだな〜と思いました。

はっきり言って、ホラー映画としては全然怖くありません。

意味不明でユルい展開の話の中で、唐突に残虐なスプラッター場面が登場しまた戻るといったことの繰り返しで、緊張感は皆無です。

このスプラッター場面が異常に気合が入っているのですが、ストーリー上全く必然性がありません。

でも、この辺は昔ながらのイタリア製ホラーだな〜という感じですね。

残虐非道なのにどこかノンビリしているんです。

過剰な分だけ思わず笑ってしまうところとか。

ただ、個人的には嫌いではない作品です。

なんともいえない魅力があるんですよね。

普通に怖い映画を見たい人にはオススメできませんが、30歳以上でホラーを結構見ている人なら同じように思うんじゃないでしょうか。