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BUG/バグ 戦慄せずにはいられません

この映画に出てくる異常者は群を抜いています!

異常者のトップアスリートとも言うべきハイテンション振りで、映画後半のウサイン・ボルト選手のような加速ぶりには戦慄せずにはいられません。

BUGとは虫という意味ですが、コンピューターのバグというような意味もあるのでしょうか。

人間というのは生まれつき欠陥であるものですが、この映画の2人のように「完全に使い物にならない」状態になってしまうのには、それなりの原因があるのかもしれません。

恐ろしいのは、そのバグがウイルスのように周りの人間にも感染してしまうことです。

辛い過去を持ちながらもマトモに生きていた女が、異常な男に触発されると、持ち前の「負けん気」を出して更にハードに狂ってしまうあたり、女性ってそうだよな〜と感心してしまいました。

まあ、2人(だけ)で分かり合ってハッピーになってしまうんですから、ラブストーリーとしても見れるのかもしれません。

ところで、このDVDには特典として監督のインタビューが入っているのですが、この映画に関する質問がなぜか一切無いのが気になりました。

「エクソシスト」で成功してどうだったとか、作品数が少ないのはなぜだとか、一番の失敗作はなんだとか、微妙に失礼でどうでもいいものばかり。

それでも長々と話す監督は流石ですが、最後までこの映画に触れない質問ばかりに痺れを切らしたのか、勝手に話し始めるあたりはなんか悲しかったです。

この映画に全然興味ないからって、そりゃないだろ!と、監督の代わりにツッこんでしまいました。