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ぼくのエリ 200歳の少女 いじめられっ子とバンパイア少女

主人公はいじめられっこの少年です。

いじめられっこに彼女が出来たりすると、大抵は人間でなかったりするものですが、この映画もその法則通り、やっぱり彼女は化け物でした。悲しいのは、少年は当然女性経験が全く無いので、化け物でもなんでもいいや!とすんなり割り切ってしまうことです。

その化け物彼女は、人間の血を吸って生きるバンパイアです。

この映画はホラーとして見ると随分おとなしすぎる内容ではあります。

少年と少女の純愛ロマンスだと思って見て、仰天するくらいがちょうど良いかもしれません。

個人的にはもっとホラーの要素が強い作品だと思っていたため、随分静かな映画だな〜と思いました。

怖がらせるような撮り方は全然していないので、最初からそういうものは目指していないのでしょう。

少年とバンパイアの心の交流を描いたダーク・ファンタジーでした。

派手なシーンの少ないかなり地味な映画なのに、ほとんど退屈しなかったのは、役者の魅力によるところが強かったと思います。

結局バンパイアに少年が丸め込まれただけの話にも感じますが、実際2人の間に本当の心の結びつきが生じたのでしょうか?

それは、すべての恋愛や友情がそうであるように、誰にも証明は出来ないのでしょう。

ただ、少年が恋によって大きく変化したのは間違いありません。

女性がどうかは分かりませんが、男が大きく変化する時は大体そんな理由です。

それが良い変化なのかどうかは人それぞれですが、この少年の決断はどうだったんでしょう。

個人的には、暗い終わり方には感じませんでした。