主人公は別れた旦那からストーカー被害に遭っているという、流行のタイプの女性。
薄汚い、黒電話にピッタリの安アパートに引っ越してきますが、すぐさま馴れ馴れしい隣人に付き纏われます。
こういう、気の触れた人からとにかく人気者の人っていますよね。
この人なら私を理解してくれるかもしれない、と思わせる隙があるんでしょうか。
幽霊とかも、心の優しい人の所へ行きやすいそうです。
そんな災難ホイホイな彼女に、超常現象までもが親しげに近づいてきてしまいます。
なんと過去に同じ部屋に住んでいた女性から、時を超えてのテレフォンコール。
これだけだとSF(少し不思議)なイイ話になる可能性もあるのですが、そこは災難ホイホイな彼女、存分に気が狂ってらっしゃる女性からのご挨拶だったのです。
本当に不条理なお話です。
彼女は何も悪くないのに・・・。
しかし、これが災難というものなのでしょう。
主人公も観ている方も、最初はただのおかしな人がが適当な事を言ってるだけだと思います。
それはそうでしょう。
どうして過去から電話がくるの。
こういう映画を観ると、すぐに「理由が描かれない」と文句を言う人がいますが、こんなのに理由なんて付けられません。
本当はそうじゃなかった、という展開以外には。
でも、この映画はそういうサイコ系のお話じゃなく、ちゃんと過去からキッチリ電話が来ている設定です。
そこから来るアイデアこそが見せ場の映画です。
まあ、とにかく過去から電話がかかってきちゃった。
そこを呑み込めば、そこから先はなかなか面白い展開が待っています。
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