放射能によってフリークスになった人々が人を襲って食う、という物騒な内容なため、日本では公開もDVDリリースも危ぶまれていましたが、とにかく面白いホラー映画との評判だったので、僕も楽しみにしていました。
その期待はまったく裏切られない、素晴らしく面白いスプラッター・ホラー映画でした。
前半はショックシーンはほとんど無く、まったりと進みます。しかし、ご安心ください。食人家族の精鋭達がキャンピングカーを襲撃するシーンからはハラハラドキドキの連続で、コレデモカという暴力描写のつるべ打ちです。
特に、巨大斧男の活躍にはシビれます。悪魔のいけにえのレザーフェィスを彷彿させる暴れっぷりです。しかも食人家族は他にもまだまだ居るんですから、襲われる方は大変で、最後の最後まで気は抜けません。
ストーリーに斬新なものはありませんし(リメイクですからね)、意外なオチがあるわけでもないストレートなホラーなため、評価は分かれるかもしれません。しかしホラーとしてちゃんと怖い映画となっている点は大いに評価すべきだと思います。「ハイテンション」でも思いましたが、この監督は緊迫感溢れるシーンを作るのが本当にうまいと思いました。
唯一残念に思ったのは、日本版のDVDはカットされている部分があるようなんですね。確かにグロシーンは少なめに感じましたが、きっと後に完全版を出すつもりなんでしょう。そしてこのバージョンは廉価版に…。最初に買う人が損をするこの売り方は、結局買い控えを助長するだけに思うのですが。
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