タブ・フーパー監督の代表作「悪魔のいけにえ」の第3弾です。ただし、前2作と違って監督はジェフ・バーという誰も知らない監督にバトンタッチしています。
第1作はホラー映画史上に残る屈指の名作であり、続く2作目は悪ふざけが過ぎるブラック・コメディーとなってはいるものの、これはこれで狂った魅力のある素晴らしい作品です。
しかしこの3作目は、はっきり言って只の駄作となってしまいました。誰も知らない監督、ジェフ・バーによって…。
映画の内容は、これまでのいけにえシリーズからのシーンを適当に再現したものに、他のホラー映画の要素を適当に放り込んで天日にさらしたような出来です。
序盤の、夜の森での追いかけっこのシーンが長く続くので、大概ここで眠くなってしまいます。ここで我慢して見ていれば異常者一家のマイホームで若干面白いことになるのですが、普通は目覚めと共にスタッフロールが始まることになるでしょう。
変な少女の登場、爆音で響くハードロック、ノリノリのヴィゴ・モーテンセン…。ファンが喜びそうにない要素が満載です。せっかくの巨大チェーンソーも全然活躍しないですし。おまけに、原題は「レザーフェイス」というタイトルなのに、終盤で活躍するのは奴ではなく、エロ本を切り刻んだり女便所を覗いて怒張していた只のバカ男です。
この監督(バー)は明らかに「悪魔のいけにえ」という映画に興味を持っていません。ジェイソンとレザーフェイスの区別もついてないみたいです。なんでこのバーが監督を任されてしまったのでしょうか。
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