この映画のゾンビの特徴は、なんと言っても速さです。
「ゾンビはノロノロしていなければならない」と考えるゾンビ原理主義者にはケシカラン特徴ですが、やっぱり走って追いかけて来る方が圧倒的に怖いですからね。
個人的には走るゾンビもいいじゃないかと思います。
「夕日に向かって走るゾンビ」なんか青春だし、一生懸命走っていれば某24時間テレビからも声がかかるかもしれません。
炎天下の中ドンドン腐敗していくゾンビ、ちょっとタクシーでズルしちゃうゾンビ、ゾンビに触れようとするおばあさんを恫喝するスタッフ、サライの流れる中スタジオの黄色い服を着たアイドル達に次々と襲い掛かるゾンビ・・・。
走るのも悪くありませんよ。
走るゾンビ以外にも、このシリーズの特徴はあります。
スタイリッシュで今風な映像や、シリアスでリアルさを強調した作りは前作同様です。
ただ、このためにシナリオの多少強引な部分が強調されてしまっているようで、批判の対象にもなっています。
コメディタッチな作りならともかく、陰鬱で悲劇性溢れる内容ですからね。
僕も劇場で初めて観た時は、少し気になりました。
ただ、「こんな映像を撮りたい」というものが先にあって、そこにストーリーを当てはめた感じがするので、仕方ないかとも思います。
随所に登場する派手なシーンや衝撃的なシーンは、確かに心に残るものがあります。
リアルさを強調するあまり、こじんまりと終わる映画よりは良いのではないかと思います。
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