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ムカデ人間2 的外れな気合と情熱が核融合を起こした結果

思いつき・・・。

前作を一言でまとめると、そんな感じでした。

人間をムカデのように繋げたら。

しかも、口とお尻でドッキングさせたら。

こんな取るに足らない妄想で、お酒の席でも口に出すのを躊躇われるようなアイデアを、きちんと1つの映画にしようと思い、実際に完成させ、公開までした時点で、監督に対して賞賛と激励以外の何を送れば良いのでしょうか。

映画の内容がどんなものであっても、すでにそのサクセス・ストーリーは大団円を迎えていたはずです。

ところが、世の中には変態や好事家が多すぎました。

面白いアイデアだから、もっともっとムカデ人間を観たい!

監督は、やる気になって帰ってきました。

そんな監督の的外れな気合と情熱が核融合を起こした結果、とんでもない映画が完成してしまいました。

それが、ムカデ人間2です。

とにかく、こちらの期待を上回る異常な描写の連続です。

白黒映画であるのは監督の最後の良心なのかもしれませんが、逆に映像をリアルにしてしまっている部分もあります。

前作の間抜けな感じが消え、本当にヤバいものを観ている気分にさせます。

主人公の、チビ・デブ・ハゲ・マザコン・ヘンタイという「男のハンディキャップ版ロイヤルストレートフラッシュ」を完成させた男の存在感が素晴らしく、彼の存在が監督の「やり過ぎ」を増長させてしまったのは明らかです。

一見、シリアスな内容に映りますが、実際は前作同様、ユーモラスな笑いも結構あります。

ただ、あまりに異常すぎて笑うところかどうかがよく分からない、という事態になっているのも確かです。