ドイツが誇るバカ監督、オラフ・イッテンバッハの代表作といえば、なんといっても「新ゾンビ」でしょう。
この映画を見た人の10割が「この監督はバカなんだな。」と思う事請け合いの、とんでもない作品です。
そしてこの映画に関して、はっきり言って特筆すべき点は何も有りません。いつもの彼が一切何の成長もせずにまだ映画を元気に撮っているよ!という、年賀状みたいなものです。
話の分かり辛さも「新ゾンビ」から変わっていません。時系列通りに進まず、監督の思いつきで展開していくために、理解し辛くてイライラします。
出てくる男達も、おそらく近所のハローワークで大声で下ネタを話しては大笑いしているような外国人労働者を超低賃金+風俗の割引券で雇ってきたのでしょう、本当に花の無いメンツです。
その中で異色なのがロバート・デニーロ(もしくは江守徹)にそっくりな囚人ですが、こいつが中尾彬と喧嘩をする時のようにすぐにカッカと血を上らせる為、話がなかなか先に進みません。
江守徹等極悪囚人軍団を乗せた護送車が医者の車と事故を起こし、そのスキを見て脱走した江守等が医者を連れて逃げているとバケモノの家へ辿り着く、というお決まりの流れです。ストーリーを説明するのにこれだけ無力感を感じたのは初めてです。
バケモノというのがこれまたイッテンバッハの一つ覚え、ゾンビ+バンパイア風の悪魔で、すぐにいつもの人体破壊オンパレードです。
オラフ・イッテンバッハはバカですが、バカとしては偉大です。つまりイッテンバッハは偉大、ということでもういいじゃないですか。
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