バーガーを食べたらゾンビになっちゃうという、ただそれだけのアイデアで作られてしまったホラー・コメディ映画です。
この前に見た「ファーストフード・ネイション」という映画では牛フンバーガーが登場し、「とんでもない話だ!」と思ったものですが、これを見ると「マァ、ゾンビになってウーウー言うくらいなら、牛フンくらい問題ないか」という気分になります。
誰にも馴染みのあるハンバーガーですが、イヌやネコの肉が入っているという都市伝説が生まれたり、ミミズを挟んで食べる映画が作られたりと、色々と想像を刺激される食品のようです。
この映画もおそらく、だらだらとハンバーガーをパクつきながら談話している時に思いついた、安易なアイデアによって作られたのでしょう。
明らかに途中から勢いがストップし、厳しい便秘時の排便のような長く苦しいだけのシーンが続くようになります。
最後まで考えずに映画を撮影し始めたのは、火を見るより明らかですね。
途中までは軽快なテンポで展開する、バカバカしくも楽しいホラー・コメディーだったのでとても惜しい気分です。
終盤はあまりの見せ場の無さに愕然としました。
一番の見せ場を録画したテープを、空き巣に盗まれたのかと思うほどです。
見終わった後、自分に激しく自問自答した事があります。
それは、「何故この映画をレンタルしてしまったのか」です。
もっと見たい映画は他にたくさんあったはずなのに。
「魔が差す」ということは、人生において往々にしてあることのようです。
今回のこの経験を自分自身の糧にできるよう、注意深く生きていきたいと思いました。
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