「パンズ・ラビリンス」のギレルモ・デル・トロが製作、新人のJ.A.バヨナが監督をしたホラー・ファンタジーです。
この映画はあくまで製作ではあるものの、ギレルモ・デル・トロ映画といっても問題ないほど彼らしい作品となっています。
孤児院の子供達が「だるまさんが転んだ」をしている実に微笑ましい映像からスタートするのですが、これが非常に美しく幻想的です。
この中の1人が成長し母親となった時、家族を連れて戻ってきますが、すでに孤児院は閉鎖状態。
そこで、気の優しい夫とともに孤児院を再開しようとします。
ところがここで生活するうちに、「見えないお友達」と毎日遊んでいる息子が、徐々に様子がおかしくなっていきます。
最初は寂しさを紛らわせるための子供の妄想かと思っていたら、どうやらこの屋敷には「何か」が存在するようなんですね。
そしてある日、息子は行方不明となってしまいます・・・。
子供のユーレイがいる建物といえば、先日座敷童子がいるという旅館がキレイに全焼してしまいましたが、あれどうなるんですかね。
代わりに座敷童子のテーマパークとか出来たりして。
地上60階の巨大ホテルが隣接していて、「誰でも気軽に童子に会えるよ!一晩10万円だけどな!」とか。
予約して何年も泊まるのを待っていた人はお気の毒でしたけどね。
最終的には、さまざまな謎が解明され、悲惨な過去や残酷な真相が明らかになります。
ラストもデル・トロらしく、幻想的で感動的なのに複雑な気分にさせられます。
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