ビッグ・バグズ・パニック 良いB級映画です

生き物としてずいぶん不完全な人間に比べ、虫達はほぼ完璧です。

「そんな虫達が巨大化して、人間社会を襲ってきたら・・・?」というのがこの映画の内容です。

対抗する人間軍団は、武装した軍隊などでは無くただの一般市民。

主人公なんて完全な社会不適応者です。

周りで蛹になってしまった人を適当に助けて結成したチームも、結束力の無さから次々と虫の餌食になってしまいます。

かなり低予算の映画のため、虫の種類は4つ程度です。

見た目も手作り感満載で、それほどリアルでないため虫が苦手な人でも大丈夫でしょう。

ただ、虫と人間のあいのこが登場した時は結構ショッキングでした。

全体的にコメディの要素が強いため、すごく怖かったりシリアスな人間模様があったりはしませんが、意外にシビアな展開だったりして、パニック映画としても十分楽しめると思います。

低予算映画は大体閉鎖的な空間で展開しがちですが、この映画は青空の見える屋外でのシーンが多くて、そこも良かったです。

展開が速くて、見せ場が次々と登場するため飽きずに最後まで楽しめました。

笑えて、それなりにスリルもあって、娯楽に徹した作りに好感が持てます。

似たようなパッケージのB級映画がレンタル店にはたくさん置かれていますが、これはかなりのヒットだと言えます。

まあこれもB級映画に違いありませんが、良いB級映画です(笑)。

もともとそういう映画を想定して作られているはずですから、そういうのが好きな人にこそ楽しんでもらいたいものですね。