ふざけた邦題が気に障る人もいると思いますが、自分は気に入りました。
なんとも語感が気持ち良いじゃないですか。
しかも、この映画の重要な要素、「ゾンビ」と「アフリカ」がちゃんと入っています。
「アフリカゾンビ」でもいいじゃないかと思うかもしれませんが、それだとアフリカ紅茶みたいだし、大陸と付くだけで壮大な感じが出ます。
これ以上無い邦題だと、勝手に評価しています。
舞台がアフリカであるという特徴以外は「古き良きゾンビ映画」を徹底的に踏襲した作りとなっています。
その辺が「ゾンビ原理主義」ファンに好評な理由なんでしょう。
余分な音楽も無し、余分なサービスも無し、余分なオイロケも無し・・・。
非常にソリッドでドライな、ハードボイルドな作品です。
一番感心したのは、なかなかなレベルの特殊効果です。
手作り感ありながらも、チープさを感じさせない絶妙なクオリティで、ちゃんと気持ち悪く出来ています。
一生懸命作った残酷シーンなんだから、ちゃんと観てもらおうとジックリ映すあたりが、フルチ的な印象を持った原因かもしれません。
終盤の展開も良かったし、全体的には確かに評価が高いのも頷けます。
ただ、オンボロ車でウロウロするだけの中盤はさすがに退屈になってしまいました。
結構繰り返しな部分も多く、もう少しコンパクトにすれば良かったと思います。
あと、アフリカが舞台なので映像は「野生の王国」なんですが、動物が全然出てこないのも残念でした。
最近のゾンビ映画はどいつもこいつも・・・!という頑固なゾンビファンには、大いにオススメできます。
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