姿の見えない死神が、死ぬはずだった人々を堅実な下請け業者のようにきちんとアフターサービスするという「ファイナル・デスティネーション」の第3作目です。
冒頭のジェットコースター事故は、実際に悲惨な事故が起きていることもあって恐ろしい事この上ないのですが、死ぬのはご存知アメリカの足りない大学生、つまりこの地球上でもっとも凄惨な死が良く似合う人々のた
め、見ていて悲壮感はまったくありません。
足りない学生がジェットコースターでまとめて死にました、ではただの3面記事ですが、これは映画ですのでそう簡単にはいきません。主人公の美少女が例のごとく予知能力をたまたま持っていて、それによって何人かの足りない学生が生き残ってしまいます。
ここから死神のサービス残業が始まります。きちんと納期までに、足りない学生の命を刈り取ることができるのでしょうか?
死神というとドデカイ鎌を持ったクールなイメージがありますが、実際は直接手を下せないため、「ドミノ倒し選手権」のようなコツコツとした下準備によって初めて惨殺が成功するようです。
そこで、見ている人も一つ一つの仕掛けが成功するたびにホッとし、見事黒人の首が割れたりビッチが焼死したりすると、歓声を上げたりするわけです。
はっきり言って、シリーズを通してただそれだけの内容が続くだけです。このため、同じ内容の映画をいくつも作る意味があるのか?という意見もあるようです。
しかし、そんなことを言ったら「男はつらいよ」も「釣りバカ日誌」も立場がありません。
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